天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

応急処置と恒久対策

仕事をしていると、対応すべきことが始終起きるわけですが、手の打ち方としては、その場ですぐに対処すべきことと、恒久的な対策とに分かれます。繰り返し問題を発生させないために、また、生産性を上げるために、恒久的な対策は不可欠ではありますが、すぐに手をつけられないこともありますし、そもそも時間がかかることが多いので、目の前の問題に対しては間に合わないことが多いです。

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ということで、急場凌ぎに目の前の問題に絆創膏を貼るような対応をしてしまうことも多いわけですが、それは急場凌ぎであることを忘れないようにしておかないと、とりあえずその場をしのいだことで安心してしまい、真の解決になっていないことに気づかなかったりします。これを日々繰り返していると、そもそも恒久的対策を考える習慣が失われるというか、そうした習慣がハナから存在しないのでは、という場面に出くわすことすらあります。

組織を預かるものとしては、常に、今この件について(至急)どうするべきかを考える(考えさせる)と同時に、それが根本的な解決なのかそうではないのかを考えさせる。そして、そうでない場合には、恒久対策としてはどうすべきなのかを考える習慣をつけさせるのが重要と考えています。もちろん、恒久対策の方は大掛かりなことになる場合が多く、その場で全部詰め切れる訳ではないのですが、ざっとでも考えてみることが大事。

その上で、恒久対策については、他の企画との優先順位の兼ね合いを考えて、スケジュールを立てて着手するか、いったん保留にするかを決めていきます。必要とは思うけど、今とりあえず回っていて大きく動かすのにはリソースがかかる、とかだと、優先順位が劣後するため、保留のままで数年が過ぎることもあったりします。

こうした保留のものに対して、時に急に優先順位をあげて取り組まざるを得なくなることがあります。それは何らかの事情の変化が発生した時で、その大きな要因としては、人員構成の変化(退職・休職・異動など)が挙げられます。例えば、担当者がやめることになったため、これまで目をつぶって力技に頼ってこなしてきた仕事を組織的に・仕組みで数人に分けてせざるを得なくなり、そうするのであれば、中途半端にするよりは抜本的に検討して綺麗にしたほうがいい、という判断になる、といったことがあります。

退職や休職のタイミングってあまり余裕を持って予告されず、引き継ぎもギリギリ、ということが多いので、いったん従前のやり方を引き継いでおいて引き継ぎしながら恒久対策を考えるはめになったりもします。が、ここで諦めるとそのあと回らないので、マネジャーとしては日々の業務を回すよりも仕組みを作ることを優先するようにすべきだろうと思います。ここでもまた今すぐにすべきことと恒久対策の2つが出てきたりもして、切り分けて処置していかないと、いつまでたっても応急処置ばかり繰り返すことになってしまいます。

などということを、課内の庶務・法務事務を一手に引き受けている女性が産休に入ることになって、そろそろ引き継ぎを考えていかなくちゃ、と思っていたらまさかの切迫早産で自宅療養数週間とかになってしまい、急遽早回しで体制の組み直しを検討し、そのためのデータを整備し、マニュアルに手を入れ、などの作業をしつつ思ったことでした。