天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

オフィスはなにをするところ?

株主総会が終わりまして、「どうしても出社しなくてはならない」用件がなくなりました。

何しろ株主総会は、日本においては、今のところ現実の「開催場所」が必須とされておりまして、米国などで可能なオンラインのみの「バーチャルオンリー」総会はできません。ということは、会場にいて、会場での取り回しをしなければならないので、その設営・運営のために出社する必要がありますし、リハーサルも、その準備も出社しないとできません。準備事項はリモートでできることも多いのですが、最後は現場に行かないと難しい。

こうした一連が終わってしまうと、はて、次にオフィスに行くのはいつにしよう?何をしよう?という根本的な・素朴な疑問が湧いてきます。

部下の皆さんは、適宜シフトを組んで出社してもらっており、主目的は、

  • 請求書や郵便物を中心とした紙の処理
  • 上記と被る押印処理
  • 契約書の原本の保管処理(PDF化・DBへの登録を含む)

といったところです。

その他にも、訴訟などで扱う書類の数が多くなると画面だけでは相当辛くなり、印刷したものを机上に広げて作業したい欲求もあったりします。私自身も出社すると、そこにプリンタがあるということもあって、なんだかひたすら印刷しているような気がします。流石に4ヶ月近くリモート中心になると、紙ベースじゃなく仕事する手法にも慣れた気はしますけれど、一覧性や比較検討のしやすさは紙が優れていると思います。

で、私自身の仕事は、上記のような紙周りのMUSTがないので、総会が終わった途端に出社の用件がなくなってしまったということですね。会議は全てオンラインになっており、出社したところでSlackやZoomで開催されることには変わりありません。

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世の中的に、インフォーマルなコミュニケーションの低下による創造性の低下があるという指摘もありますが、現在のオフィスは従来のまま変更まで行っておらず(何しろ総務は総会で一緒に走ってましたからそんな暇はなかった)、集った人が創発的にコミュニケーションができる作りにはなっていません。作業する場・紙ベースの情報を保管する場としての役割が大半で、これにたまたま出社していた人を捕まえて口頭で相談したり情報を仕入れたり共有したり。

作業は一人でできる=家でできる、紙ベースは無くせば良い、となるとオフィスにわざわざ行く意味はなくなります。特に、これらに加えて、いろいろな情報のインプットを意思決定につなげるためにしっかり考える時間というのはオフィスよりも一人の方が効果が高いですし。

考えれば考えるだけ、出社する意欲が下がる昨今なのでした(苦笑)。ただ、オフィスに出ている人の割合がある程度以上になると、オフィス内口頭コミュニケーションで済まされてしまい、リモート側が不利になる場面が再現しますので、ちょっとそのモニタリングのためにも週1ペースくらいでは出社して様子を見ておこうかと思います(先日もそうしたことが細かいことで起こりかけ、怒髪天を突きかけたのでした)。

ひとまず、オフィスの机の中の整理に励むことにします。いつでもフリーアドレスにされてもいいように?!