独学で勉強始めてから2年弱、このペースじゃいつまでもキリがない、と危機感を覚えて本腰入れたのが昨年末というか今年の初め。2022年の1Qの最優先順位は簿記学習、と位置付けて、途中飽きたとか言いながらも総復習と問題演習に励んできました。
実際に試験を受けようという心持ちになれたのが遅くてCBTの受験日が3月を超えてしまいましたが、なんとか4月半ばまでには受験に漕ぎ着けまして、無事に合格できました。万歳!
実はギリギリまで結構不安な分野を残していたのですが、蓋を開けたらそこは出題されませんで(ラッキー大汗)、第1問の仕訳問題を1問ミスっただけに終わりました。これまで過去問とか予想問題とか解いた中で一番成績が良かったです(爆)。
ネット試験
CBTのサイトから自分の受けたいテストセンターを選んで日時予約をするのですが、当日の持ち物は、本人確認書類とマスク(!)だけ、筆記用具は不要、電卓は持ち込み可能という記載でした。
テストセンターは30分前から受付で、予約時間より早くても受付が済んだら始めさせてもらえるようです。注意事項読んで、本人確認して署名の後、ロッカーを案内されて私物は全部その中へ。ポケットまで空にしろと言われます。持ち込めるのは電卓と本人確認証のみ。注意事項とログイン情報が書かれた書類、下書きのためのA4白紙2枚、ボールペン1本を渡されます。下書きの紙は、なくなったらブザーで呼べば追加をもらえるとのこと。
試験会場は時節柄なのか前からなのかわかりませんが簡易パーテションで区切られたブース形式になっていて、デスクトップパソコンが配置。液晶画面前にキーボードを置いても手前に下書き用紙が丸ごと置けるくらいのスペースはありました。キーボードにはテンキーがついているし(自分の環境だとテンキーないので予想問題プログラムはやりにくかった上、机も狭いので下書き用紙と電卓とPCの配置が毎度難しかった)、電卓も余裕で置けてありがたかった。周りの打鍵音が多少気になりましたが、気になる場合はイヤーマフがあるのでお使いくださいと言われました。音が気になるか耳や頭が気になるかの選択なので、結局使いませんでしたが。
試験問題の構成は、よく知られている通りで、大問5問で、1〜3問が商業簿記、4問5問が工業簿記でした。覚えている限りで書いておきます。
- 第1問 仕訳問題5題:リース会計、固定資産の売却、剰余金の配当、為替予約(振当処理)、(1問忘れた・・)
- 第2問 個別論点:株主資本等変動計算書
- 第3問 決算関係:損益計算書の作成
- 第4問 (1) 仕訳問題:材料の購入、直接労務費の消費、配賦差異
- 第4問 (2)個別論点:製造原価報告書
- 第5問 管理会計:標準原価計算
ログインして試験開始ボタンを押すと、第1問が表示され、問題間の移動は画面下のボタンで行い、解答の入力はプルダウンの選択肢から選ぶ、数字を入力する、科目名を入力するの3種類。科目名を入力したのは第3問の一部のみでした。ネット試験だと、問題は画面上に表示されるだけなので、資料が多い第3問などは問題に書き込みながらできないのがネックと言われたりしています。
私自身は、普段の問題演習を、ほぼ紙ベースで行なっていましたが、最近はネット試験用の予想問題プログラムも各所から提供されていて(問題集に付属していたりします)、2回ほどやってみました。普段から仕事上でもPC操作に慣れているせいか、書く量が多い紙での試験よりよほど楽な印象です。勘定科目全部書かなくていいのは本当に楽ですし、かといって紙の試験で符号選択にされると、解答上に科目名が表示されないので突き合わせがやりにくく、そういう点ではプルダウンで選択してそのまま表示されるネット試験の方が解きやすいと感じました。
試験問題を解いてみて
第1問の1であれ?あれ?となり、一旦解答して下書き用紙に「後で戻る」とか書いて進みました。仕訳問題で悩むことってあまりなかったのでちょっと焦りました。。都合2問あれ?となって戻ってやり直した挙句、結局1問間違えて終わっております。すべき処理が多岐にわたるので、覚えていられないところはどうしても出るな〜という印象です。問題練習でかなり潰したつもりですが、頻出論点というのはあるもので、そうじゃないところは手薄になります。
実は、商業簿記では連結決算が最後までうまく腹落ちせず、第2問で連結が出題されたら詰むな〜と思っておりました。まあその時は諦めてもう1回受験するしかあるまい、というくらいにはできなかった。何度過去問解いても(過去問難しすぎという話はあるけど)、資本連結の一部と簡単な債権債務の消去くらいしかできなくて、非支配株主持分が出てくるところで多段に積み上げることができないし、未実現利益の消去は何度読んでも理解して適用まで持っていけない。うー。
幸いなことに、今回の第2問は株主資本等変動計算書の作成でして、これは資料を読み取って空欄を埋めていくだけなので、外したことがありません。大変ラッキーでした。と言っても、本番で緊張していたのか、途中縦横の小計のどこかでミスをしたらしく、何度やっても縦横が合わなくてちょっと焦りました。
第3問は、頻出の損益計算書作成問題でしたが、未処理事項が非常に少なく、決算整理事項もオーソドックスなもの(引っかけが少ない)でした。これまで、過去問でミスを起こさずに全解答できたことがなかった(どこかで1問間違えて、その結果最後まで計算ミスを引きずるので最終的なところも点が取れない)のですが、本番でしたから、時間一杯まで何度も検算したのが良かったのか、きっちり解くことができました。
そして、第4問の(2)にまさかの製造原価報告書作成問題が出まして、これは完全にノーマークで驚愕しました。問題集でやったことはありますが、総合問題形式では見かけなかったので、ものすごく久しぶりに見ました。予定配賦と実際消費額の差額をどうするんだというところが講義配信で印象に残っていたのが幸いしました、はい。
商業簿記での積み残しが連結なら、工業簿記は製造間接費の差異分析でして、これは頻出論点なので、何度も何度も問題解いてるんですが、その時によってできがぶれる。要するにちゃんと理解ができてないんですよね。あれこれ混ざってしまっている感じです。こちらもこれを正面から出題されると厳しいな〜と思っていましたが、こちらも幸い出ませんで、差異分析は、材料の消費でした(数量差異と価格差異)。
これまで、問題練習では、見直しとかやったことがなく(爆)、数え間違いとか計算ミスとか果ては電卓からの転記ミスとか頻発していたのですが、流石に本番ですから、時間一杯まで見直しし、電卓も叩き直しを繰り返しまして、その結果数点は修正したように思います。
下書き用紙は、2枚の表裏目一杯使ってちょうどで終わりましたが、失敗したのは、表裏表裏と使ってしまったことで、続きが一覧できた方がいいので、表・表・裏・裏という順序で使えばよかったなぁ、と。次回はもうないので活かせませんけどね。
そういえば、簿記受験には電卓もタッチタイピングでかつ左手で相当なスピードで打てないと合格には至らない、みたいな記事を読んだりしましたが、結局ぽちぽち見ながら打つだけで間に合ってしまいました。とりあえず、推奨されている電卓は買いましたし、ペン握ってるので左手では打つようになりましたけども。
これから
簿記の勉強第一!と唱えて暮らした3ヶ月余りでしたので、あれこれ棚上げにしております。仕事上も繁忙期に入っておりますし、他のインプット欲も抑制されて爆発しそうになっておりますので、開放してやりたいな、と。さらには、季節も良くなってきているので、家事整理系も進めたいところです。
とはいえ、そもそも2級を取った目的は、1級の範囲を身に付けたいから、というところでありますので、6月の試験後に開講されそうな1級用の講座を物色してはいるところです。