5月2回目の取締役会は、会社法の決算確定(計算書類等の承認)からの定時株主総会招集決議です。
正式な書類としては、どちらも大分なものを別添資料としてつけますが(決算報告書、株主総会招集ご通知・交付書面非記載事項)、これを全部読み上げていては時間がかかりすぎますので、ご参照くださいの形として、取締役会の資料上は、主要な部分を取り出してPPT資料として投影し、説明するようにしています。
決算報告書の計算書類(財務諸表)は、先に(5月の1回目の取締役会で)決算短信を決議しており、数字は変わらないため割愛し、事業報告について、昨年と比べたり3年分の数字を並べて推移が見られるようにし、変化点を説明するようにしています。決算短信や有報は2年比較方式ですが、会社法書類はその年度のものだけのため、それだけ見ていても「ふーん」で済んでしまうために数年前からこのような形にするようになりました。
決算報告書の事業報告と計算書類は株主総会招集通知の添付書類となりますから内容は同一です(体裁は多少変わりますが)。このため、総会担当からするとまあこの両者が招集通知の承認のようなものとなります。両議案が承認されたら、全体の確認をして、翌日に校了し、印刷開始するのが毎年の流れです。
ここまで散々確認をし、修正もかけ、また確認をし、というプロセスを踏んで書類作成をしてきているわけですが、毎年何かしらこの段階で経年推移をチェックした役員のどなたかから指摘が入っているように思います。
昨年に比べると、ここの数字とこっちの数字の変化がおかしくない?
過去2年分で計算すると、ここの合計がこっちの数字になるみたいなんだけど、今年はそうなってないけどどうして?
などという素朴な指摘が実は大間違いを炙り出すことが少なくありません。特にこうしたことは、何かしらの修正を加えたところで発生する場合が多く、修正したために影響を受けたところを直し切れていないのが原因になりやすい。そしてそれが現場で発見しきれていない残念感。。
今年もまたこの手のミス発見が1箇所ありまして、発見者の方に感謝するとともに、部下にチャットを飛ばして即修正指示しつつ関係者みんなで「なぜ事前に潰し切れないのだ〜」と盛大にガッカリしておりました。まあなんとかなってるからいいという話もありますが。あとから発見されたところで訂正をWEB開示するだけ、という話さえもあるわけですが(何かしら毎年やってるし、そういう会社は実は多い)。
このミス発見1箇所の他、別の役員から会議の中でご意見があり、一部の文章表現を修正することにもなりました。この2点を修正することを条件に決議です。
しっかり審議していただいていて、実があると言えましょうが、だがしかし。
この事業報告の部分は、ナレーション付き動画に流用しておりまして、すでにナレーションの録音は完了しておりまして(スケジュールの都合上どうしてもそうなります)、修正再録が発生する仕儀となりました。あああ。まあこの後スライド動画は納品されたらみんなで読合せならぬ上映会をやりますので、そこでも指摘の機会はあり、再録は見込んで予備録音日は取ってあるわけですけどね。
まあ色々あります。それも含めて通常進行です。校了にこぎつけ、ここで総会担当のお仕事は一山超えます。ほぅ。