今年の5月末に、タスクシュートに出会う前の状況についてまとめました。
かなり時間が経っていること、現在の私にとってタスクシュートは既にそこにあって当然の存在になっていることから、思い出すのに四苦八苦、ソースを当たるもバッチリ書いてあるものが少なくてもう、という感じでございました。
それっぽいソースにはリンクを貼りまくったので、一次情報的な詳細を見に行きたくなったら上の記事を見れば良い、という形にはできたと思います。
結局のところ、Beforeタスクシュートの状態を一言で言えば、
色々なものが整理されていなくてカオスになっていた、それをどうにかしたかったんだけど、どこから手をつけていいのか(記録がないので)分からない、だから記録をつけてレビューして改善していきたい、でも記録が続かない〜、どうしたらいいんだこれ、全体システムがうまく構築できないものか?!って感じ
だったのかな、という結論になっています。
では、その後、タスクシュートを始めて以降、どうなったのか。主に考え方がどのように変化したのか、について書いてみます。

平常運転を楽に続けるためのガイド
2015年8月の記事です。
この時点で、既に自分にとってのタスクシュートがどういうものか、というのは確立していたようで、今読んでも特に違和感はありませんし、ここはもう該当しないな、というところもありません。ツールとしての「たすくま」とTaskChute2の使い分けは当時と今では違っていますが、メソッドとしてのタスクシュートを自分の生活の中でどう捉えているか、という考え方の面ではこの時点で確立していたのだと思います。
「平常運転」✖️「楽に」✖️「続けられる」
の3つの要素に分解して書いていますが、今読んでもそうだよねぇ、うまいこと書いてるな、自分(爆)、という感想になるくらいです。特に、「平常運転でなくなった日から平常運転に復帰する」のが普通にできるようになったのが大きくて、これはこの後2018年に父が亡くなってガタガタになって2〜3日ろくにログが取れなくなってもなんとか復帰できたことにつながっていきます。
とはいえ、この記事でも述べているように、これは主にプライベートの部分についてであって、生活の大半を占める仕事についてのタスク管理・タスクシュートの使いどころや捉え方は、集中のスタイルや仕事の内容、働き方の変化にも影響され、長らく試行錯誤を続けてきました。
2015年当時の仕事上のタスクシュートについては、以下の記事を書いています。
この当時もその後も長い間、仕事上の集中とプロジェクト管理の2つは課題であり続け、その時々の状況で色々と試しては失敗しまた新しく始めるの繰り返しをしています。が、これらはタスクシュートでどうにもできない、いわば本線としてのタスクシュートから繋いだ支線がうまく行ってない、ということだったように思います。
集中力と仕事のやり方との兼ね合いは、割と最近になってもうまくいかなくなったりして、あまり進歩していないのかも。集中すれば生産性が上がるわけでもない。
タスクシュートを土台にしたレビューシステム
タスクシュートを実行するようになり、実行記録という材料が手に入りましたので、Beforeタスクシュートで課題だった「記録をつけてレビューをしたい」というニーズに応えることができるようになりました。自分的タスクシュート元年の2014年は、1年の振り返り記事で材料が膨大すぎて大変だったと書いています。
そこで、2015年になってから、タスクシュートのログを一次情報として、その上に積み重ねることを考えるようになりました。ブログ上に週のまとめ・月のまとめを書くようになり、並行して表形式で週間日記を書くようになっています。この辺り、下記の2015年の年次レビュー記事の中、「2015年は振り返りの年」という項目に書いています。
この時点で、振り返り記事を書く効用として、
欠かさずまとめをしてきたおかげで、あまり「あっという間に過ぎた」と思うことがなくなっています。
と感じており、これが現在まで欠かさずレビュー記事を書き続ける原動力になっています。書き方は変遷していますし、テンプレートも変わっていますが、積み上げ式でレビュー記事を書くことで記憶が蘇りやすくなり、「あっという間に過ぎた」感がなくなった。上記の記事で引用している2015年2月のまとめでは、
毎日日記をつけ、毎日ではなくても週に数回はブログを書き、週のまとめを欠かさずしていることで、記憶の断絶や紛失が少なくなり、感情の波のままに流される印象が少なくなっているのだ
と書いています。
蘇りやすさを追求した結果、年次レビューがカテゴリごとになり、それでも足らなくて四半期レビューをするようになり、すっかりレビューオタクになっている現在です。
タスクシュートとレビューシステムを含んだタスク管理システム
このブログの関係カテゴリ名は「タスク管理」です。現在の週のまとめ記事の項目名は「タスク管理システム」。年次のカテゴリ別レビューのタイトルは「タスク管理」だったり「タスク管理システム」だったりしております(無自覚だった)。
ともあれ、私の中で、タスク管理は体系だってシステム化された自覚があり、おそらくそれは2016年ごろからだと思いますが、整理して記事にしたのは2018年です。その後何度も引用する記事になっています。
ここで書いている私のタスク管理システムは、1) 日々の実行管理(タスクシュート式)、2) 予定とプロジェクトの管理、3) 記録とレビュー、からなっており、基本構成は現在も変わっていませんが、一番弱いのが2)のプロジェクトの管理で、この時点では「諦めた」と書いており、その後もつい最近まで決め手にかけると思いつつしつこく試行錯誤を繰り返してきています。
タスク管理システムを含んだ自己メンテナンスのシステム
2018年は、より広い概念で自分について「システム」として捉えるようになった時期のようで、タスク管理システムが「実行資源管理」であるとしたり、さらに自分自身の心身の健康や周囲の環境も「実行資源管理」や「兵站管理」の一部であると位置付けています。
ここで書いている「心身が健康で強靭であること」「快適な生活環境」は自己メンテナンスのシステムの2本柱で、タスク管理システムは前者の重要な一部ですが、さらに心身の健康がタスク管理システムの実行資源管理である、という構図で捉えています。
ぶっちゃけ、睡眠がきちんと取れて、適切な食事をし、適量の運動をして心身を健全に保つことができていなければ、タスク管理どころじゃないし、心身がいい状態に保たれていれば、色々工夫をしまくらなくてもタスク管理は潤滑に回るのです。
そして、タスクシュートにより、このような心身の健全性がどのような状態にあるか、という実行記録も取れているわけで、全てが関連してうまく回るようなシステムになっています。どこかに綻びができれば連動してアラートがかかり、修復に動くトリガーがかかるようになります。
結局は、2024年のQ2のまとめに書いているように、
結局のところ、私は、ちゃんと睡眠が取れて、気持ちの良い自然に触れつつ歩くことができ、それなりにエクササイズもして体調が良く、おかげで頭がスッキリして働いているという状態がベストでありご機嫌で、それ以上でもそれ以下でもないんだよね、と思います。いかにこのご機嫌な状態を常に維持するのか。間違えて変な方向に全力で突っ込んで乱さないかが肝心なのですよ。
に尽きるな、というところです。
このように、包含関係で上位システムに統合、統合、と考えていくのは、全体俯瞰しないと落ち着かない自分の性向から来ているのかな、と思います。ここまでシステマチックにしなくても人生回りますが(汗)、私にとってはこれが自然で快適なのだ、ということなのでしょう。