天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

Afterタスクシュート(その2)

昨日は、タスクシュートを始めてからの考え方の変化について主に取り上げました。

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この記事では、実際にどうやってきたの?にフォーカスしてみたいと思います。

たすくま(Taskuma:TaskChute for iPhone)の導入

私はiPhone3Gでまだソフトバンクしかない時代に購入した筋金入り?です(それまでApple製品なぞ見向きしたことなかった)。買い始め当時からiPhone12 miniまでの遍歴は、以下の記事の末尾にまとめています。

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iPadが出て、miniが出て、両方は要らないと思ってしばらくiPhoneなしで暮らしていたのに記録を取ろうとしたら(≒タスクシュートを始めたら)やっぱりiPhoneに戻ってしまった2014年の初頭でした。

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2014年の春頃?に何かのセミナーかイベントかに参加した時、たすくまの開発は大詰めの頃だったらしく、ベータ版?を使っている佐々木さんのiPhoneを見せてもらって、ものすごく期待感が高まったことを覚えています。

AppleのApp Store購入履歴を見ると、Taskumaアプリの購入は、2014年の7月16日です。

Evernoteのレポートも、ちゃんと当日2014年7月16日から存在します。この日につけたログは入浴のみだったようですが(笑)、翌日は朝から夜までのログが残っています。そして、たすくまで写真を記録として使うことを覚え、スクショも含めて写真をジャカジャカ撮るようになり、それもたすくまに貼り付けまくっていきます(そして、その結果10年後に壊れることになった)。ストレージの容量が足らなくなってiPhone6sに乗り換えし、ここでたすくまのメジャーバージョンアップでコメントがたっぷり入るようになって嬉しくてフリック入力の練習に励みました。

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余談ですが、この時点でフリック入力の練習をきちんとやっておいてよかったです。ローマ字入力をスマホ画面でちまちまやるのはとても遅いので自分でうんざりしてやらなくなってしまう。この頃から音声入力は試みていましたが、精度はかなり低かったし、いつでも音声入力ができるとは限らないですしね。

分担から統合へ:TaskChute2とたすくま

タスクシュートを始めた当時はエクセルのTaskChute2(TC2)しか存在しませんでした。したがって、いつでもどこでもこれに記入するしかなく、PC持ち歩き?とか、家事をやる時にも終わった時にも1階と3階の自室を往復して入力したり、面倒でやらなくなったりしておりました。

そして、上述の通り、たすくまを導入したわけですが、導入当初しばらく(1年強)は、自席仕事はTC2で、その他はたすくまという分担にしていました。

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どちらにしても、翌日に実行ログのレポートが吐き出されますので、それを眺めて記憶を蘇らせるトリガーにしていました。その動きは、TC2を始めた当初から、たすくまを導入しても、あまり変わっておらず、余談ながら、昨年たすくまが壊れてTaskChute Cloud2(TCC2)に乗り換えたら同じようにできなくて大いに焦った点でした。

そして、ログから分析して改善するなどということに使っているわけでなく、ただひたすら読み返して記憶を蘇らせるのに使うには、ログレポートは分断されているより統合されていた方が都合がいい。ということで、ツールはたすくまに統合しようということになりました。この時点でフリック入力もだいぶ上達し、統合してもコメントにさほど困らなくなったということもあります。さらに、PCから入力してスマホに送れるPushbulletの存在も後押ししました。

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ということで、この後の10年は、たすくまの中でのタスクシュートの実践になっていきます。

セクションと壁

1日を複数に分けるセクション。1日の中にタスクを配置しようとすると、一定時間で区切られていた方が配置はしやすい。ビュッフェで小分けされたプレートが提供されることがありますが、あの時間版というイメージです。このセクションをどう組むかは個人最適が強く出ます。その時々の生活習慣や働き方によりますし、自分の体力や環境にも左右されると思います。

平日仕事がある時と、週末休日の場合のセクションの組み方を変えたいなどいうニーズも広くあり、TCC2では複数種類のセクションを適用できるように実装されていますが、たすくまで組めるセクションは1種類です。

セクションをどう区切るかは、毎日一定時間に行うタスクを目安にすると良い、と言われます。例えば、昼食、夕食はたいてい同じような時間に取ることが多いでしょう。通勤・通学しているのなら、家を出る時間は大体一定しているでしょう。この時間ぴったりでなくても、これを含んだ一定時間をセクションにすると決まりやすい(配置しやすい)と思います。起床から就業開始まで(朝の7時〜9時まで)、昼休み(12時〜13時)、午後の集中タイム(13時〜15時)、雑務の時間(15時〜17時)、退勤(17時〜19時)、夕食〜夜の自由時間(19時〜22時)といった感じ。

使っているうちに、ここにこんなタスクを配置したい、ここでは塊の時間を入れたい、という思いが出てくると、セクションを見直そう、という機運が高まります。何度かたすくまでセクションの見直しをしています。

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また、セクションとは別に、その日の中で動かせない予定を「壁」と表現したりします。ここまでにタスクを終わらせたい。終わらせないと予定が崩れてしまうのでクリティカルなものです。通勤や出張はこの際たるものですし、会議の予定も弱目の壁(遅れる場合もあります)として立っています。

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この記事の中で書いている、「たすくま」で「予定開始時刻を超えてしまう場合にそのタスクが赤くなる」のが非常に便利で、そこまでのタスクを入れ替えたり削ったり見積時間を減らしたりなどの工夫を日常的に行っています。

実はTCC2に乗り換えた時にこれがすぐに分からなくて地味に不便で、全てのタスクに開始見込時刻を表示させるようにしてみたりしましたが、それは違う(時間を指定してタスクを始めたいわけではない)となってしばらく後に取りやめました。

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TaskChute Cloud(初代)

たすくまのアプリ誕生当時の環境は、まだ外出時に携帯網の電波が届かないこともザラで、ネットワークが必須でない、iPhone単体で稼働することが価値でした。ネットワーク越しに複数のデバイスで入力ができたら良いのに!と思ったことはもちろんありますが、その手のアプリで同期がリアルタイムになされなかったり、一定時間電波が途絶したりした場合に競合が起きたりすることもしばしば見られ、実行ログをリアルタイムにつけていくのが一番重要なんだから、それが確保されるためにはネットワークに依存しないのが良いよね、などと思ったりしたものです。

そこへ、ネットワーク(クラウド)ベースのTaskChute Cloudが到来。これは新しい時代か!とワクワクしましたね。

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が、すっかりたすくまのUIや使用感に馴染んでしまっており、TCCのUIに馴染めずに終わりました。

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特に、写真が貼れないこと、長文コメントが入れられないことが辛かったように思います。エクセルのTC2もそうだったわけですが、もうたすくまを知らなかった時代には戻れない〜という感じでした。

前日レビュー

タスクシュートの実行ログの1日分をレビューする「日次レビュー」のタイミングは、1日終わった当日夜派と、翌日朝派に別れるようですが、私の場合は、翌日朝です。

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毎朝、たすくまのログのレポートをEvernoteに送っており、それを上から下まで眺めることが主にやっていることです。記事に書いているように、申し送りもこの中に含まれていますので、カレンダーに登録するとか、たすくまに登録するとか、今ならTCC2に登録するとか、プロジェクトノートに書くとかのアクションに繋げることもあります。

とはいえ、申し送りのように拾い上げるのが主たる目的ではなくて、やはり昨日1日を実行時間のログとコメントで記憶に蘇らせるのがここでやっていることですね。このログレポートを一通り眺めた後で日記を書くのが前日レビューの流れです。

現在(昨年末から)は、TCC2も併用していますので、TCC2側では、レビュー用のビューを用意して上から順に眺めます。たすくまでこれをやってもあまり記憶が鮮明になる効果がなかったんですが、UIが違うからなのか、PC画面が大きいからなのかよくわかりませんが、TCC2ではそれなりに効果があるように思っています。

日記の変遷

2015年に始めた日記は、当初はEvernoteで作成していました。

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同じ項目で、1週間分を並べて左右を見つつ記入していく格好で。元々は、デイリー総決算(スピードハック研究会の課題)から始まったもの。総決算の項目をそのまま踏襲していたりするので、項目名が質問になっていますね。(記事内の画像をクリックすると見られます)

その後、Evernoteに入れるのはやめて、直接エクセルでやるようになりました。項目は追加したり削ったりしていて、久しぶりにフォームを掲載したのが以下の記事です。

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この2018年の間に、WindowsマシンからMacに移行しました。その関係で、日記もエクセルからNumbersに移動しています。

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こういうのって、項目がどんどん増える傾向になりまして、良いんだけど、だんだん時間がかかるようになり、ちょっとな〜となって、Notionに切り替えたのが2023年のこと。

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転記を最小限にして、そこだけで見るというよりは、ヘルスケアアプリなどをチェックすればいいや、と軽く考えるようになりました。

テンプレートとトリガークエスチョン

上記のように、日記はずっと項目固定(追加入れ替えはしましたが)の表形式で書いてきました。Notionに移行しても、データベースなので、項目が決まっています。自由形式で書くものではありません。

また、日記を見つつこのブログの週のまとめ記事を書いていますが、これもEvernote上にテンプレートを用意していて、そのテンプレートを埋める形で書いています。長いこと気がついていなかったんですが、私はトリガークエスチョン的な質問によって考えるのが苦手で、ストラクチャーに落とすのが合っているようです。が、どうやらそれは少数派らしい。

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こんな感じでツールを使いつつ、毎日を送ってきています。変遷しつつではあるけれど、根っこのところはあまり変わっていないようにも思います。