天職の舞台裏

天職と思って日々仕事をしてますが、その舞台裏で色々考えていること、あるいは水面下でジタバタしてることを書いています。

介護認定調査

母の状況の変化が心配になり、ケアマネさんにデイサービスを増やしたいと相談したところ、区分変更の申請を勧められました。

ここまでの介護認定とケアプラン

まだ父が生きていた2017年に実家の介護は始まりました。父の認知症に母の圧迫骨折が重なって慌てて色々手続きをしました。

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介護元年とか言ってたら、翌年早々に父が亡くなってしまったのですが(泣)、一人暮らしになった母用にケアプランを組み直し。その年2018年の9月には介護認定の期限が到来したため、更新を申請したところ、圧迫骨折からの回復著しい(一人暮らし=介助なしでの生活ができている)ということで、介護区分が要介護2から要支援2に変更されました。

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この時のケアプラン変更で、デイサービスを水曜と土曜の週2日に、訪問リハビリを月曜と木曜の週2日に、ヘルパーさんを火曜と金曜の週2日に設定し、誰か彼か毎日出入りがあり、見守りができるように組みました。

この時の介護認定は3年間でしたが、この後コロナの時期になり、更新対応も大変だということで申請により延長ができるようになりました。その直前に体調を崩して騒ぎになったりしていましたが、基本のところは変わっていないということで、1年延長を申請し、通りました。

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何があるか分からないな、と思って対応を考えたりしていましたが、今から思うとこの当時はまだまだ一人暮らしで問題ない状態だったように思います。本人の意識や認知もはっきりしていて理解や記憶のまだら加減もそこまで幅がなかった。このため、介護認定の不足ということは思っておらず、この中でうまく暮らしていきましょうね、の確認だったように思います。

この後、もう一度コロナを理由にした延長があり、更新申請調査なしで要支援2を2年+2年の4年間継続しました。

そして、2023年になって、コロナも落ち着いたことで、通常の更新申請に戻り、認定調査も行われ、要支援2のまま4年間という結果が出ました。ここでは、あまり変化がないよね、という結論で、サービス担当者会議も開いていませんし、利用するサービスも変えていません。介護度が変わりませんから変えようがないということもあったと思います。

なので、それでどうした、という記事も書いていませんね。。

母の状態の変化

今年の1月に91歳を迎えた母です。一人暮らしで元気にやっています、というにはちょっと躊躇を覚える状態になってきました。気がついた始まりは、年末に黒豆を鍋いっぱい作ってもう少し火を入れてね、と預けたら年始の3日にはほとんど全部食べられて残っていなかったということでしょうか。

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これによって、なんかここ数ヶ月でお母さんの状態って変わってきていない?と妹と確認しあった今年の初めでした。

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この後、独立記事にはできていないのですが、月に2回くらい妹と一緒に実家訪問して、動線の整備とか、食材の確認とか、その場で調理とか試してきています。

結果、キッチンや洗面所など、生活に困らないような環境整備はできたと思います。何しろ家が古くてリフォームをサボってきているため、歪みは激しいし、給湯器の音声案内は壊れているし、など色々ありますが、その日その日を暮らしていくのであれば支障はないと思います。

が、母の食問題は難しい。面倒が先に立つのか、手足のおぼつかなさが辛いのか、気がついたらすっかり調理はしなくなっているようです。炊飯はしているので、ご飯の友と一緒に食べている、作って持って行ったものは次に行くと綺麗さっぱり残っていないので一緒に食べているっぽい。魚肉ソーセージやサラダチキン、ツナなどの調理せずに食べられるものもあるだけ食べてしまっている模様。

生協の注文は、その時々で色々で、こんなの食べてるの?というものを注文したりしているのでそれは残っていることはあるけど、大半はおやつとすぐに食べられるチーズやヨーグルト。

近接した日に訪問してみると、2日で鍋が3杯分なくなっていたりするので、どうも鍋に入れておいてくるのはよくなさそう。。温めずにそのまま食べている(なんならおたまで救ってそのまま食べている)ようで、手間がかかるように容器に入れてくるとかしたほうが良さそう。。

どうやらガスも電子レンジも面倒なのか難しいのかでほとんど使われていないようです。卵は生協で予約注文されているのが継続していて余ってはいないので、朝の目玉焼きだけやっているような。

私たちの訪問頻度をこれ以上上げるのも無理があり、調理したものを届けるのも限界を感じ、デイサービスの回数を増やせないかとケアマネさんに相談したのが今回の始まりです。要支援2のままではデイサービスをこれ以上増やすのは無理で、この状態の変化を認めてもらう必要があります。

区分変更申請の理由

物忘れが激しくなっているし、理解するのも時々で難しいことが増えており、文字がうまく書けなくなったりもしている。気がついたらカレンダーに書き込むことが自分ではやらなくなっていて、サービスの人や私たちが書いているばかりでした。補聴器は更新しましたが、電話でコミュニケーションを取るのはほぼ無理になっていますし、ガラケーに戻したけど電話を自分でかけたり掛け直したりは相当難しいみたい。

こんな状況をケアマネさん(昨年末に交代したばかり)に訴えたところ、認知症扱いされたんですが(区分変更申請にも認知症と書かれていた。違うって。。)、それはともかく、介助が必要になってきていて、でも一人暮らしだからそれができていない、ということを認めてもらおう、という目論見になります。認定調査でしっかりその点を見てもらう必要がありますが、どうにも介護の手数がどの程度かかるかに力点が置かれるので、独居高齢者には厳しくなる傾向があります。

厚労省の認定調査員テキストをあらためて読んでみて、これは厳しいな、と思うとともに、訴えどころを考えて調査に臨むことにしました。

調査の実際

今回の調査員さんは、自治体職員の方でした。前回は委託先の介護サービス事業者の人だった気がします。

非常に慣れていて、パワフルで、すごい勢いで調査を進め、1時間で完了して元気に帰られました。プロの仕事だわ〜。

現場の被介護者(母)の状態をしっかり見つつ、家族介護者(私と妹)の意向を汲んで、ここはこのように書きますね、審査会で整合性が取れていないとならないように、このような理由づけをします、ということもよく説明してもらいました。

認知症では問題は、「これは違いますね」と同意してもらえてこちらとしても安心した感じになりました。なんといっても、私も妹も認知症であった父の記憶があり、あの見当識の状態を知っていますから、母の物忘れはこれではないと確信していたものの、プロの目から見てもそうなのね、と。

実際、母は、いつもと違う人に会って、意識がシャンとしたというか、受け答えが普段より合理的になっていて、いつもそうだといいのに!という受け答えぶりでした。最近ぼーっとしていることが多いんだけど、もっとあれこれやってもらった方がいいんだろうな、とか、刺激が足らないのかな、とか考えさせられました。

心配なことが増えてきたので、見守りの時間を増やす意味でデイサービスの日数を増やしたいという意向もしっかり伝えて終了になりました。

この後主治医の意見書が得られたら審査会になりますが、どこまで見てもらえるかな〜です。🙏